なぜ「チベット高気圧」なのか?

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      <2018年お天気総決算②>日本気象協会が選ぶ2018年お天気10大ニュース・ランキング

      を発表します! 日本気象協会所属の100名の気象予報士が、今年印象に残ったお天気ニュースを選び、結果をランキングにしました。

      6月28日から7月8日にかけて、梅雨前線や台風7号の影響で西日本を中心に広い範囲で記録的な大雨となりました。

      期間中の総降水量は四国地方で1800ミリ、東海地方で1200ミリを超える所があるなど、7月の月降水量平年値の2倍から4倍となった所もありました。

      長時間にわたる大雨により、7月6日から8日には1府10県に大雨特別警報が発表され、各地で河川の氾濫や土砂災害などが発生し、200人以上の方が亡くなる甚大な災害となりました。

      また、人的な被害のほかにも断水や電話の不通などライフラインに被害が生じ、鉄道の運休など交通障害も発生しました。

      この記録的な豪雨は、多量の水蒸気が西日本付近に流れ込み続けたこと、梅雨前線が停滞し活動が活発化したこと、局地的な線状降水帯が形成されたことなどが要因と考えられます。 台風21号は、9月4日に非常に強い勢力で徳島県南部に上陸後、勢力を保ったまま兵庫県神戸市付近に再上陸し、近畿地方を縦断しました。

      大阪湾では、第2室戸台風のときに観測した過去の最高潮位を超える329センチを観測し、関西空港の滑走路やターミナルビルなどが浸水する被害が発生しました。

      9月30日には、台風24号が大型で強い勢力※で和歌山県田辺市付近に上陸し、東日本から北日本を縦断。最大瞬間風速52.5メートル、東京都八王子市で最大瞬間風速45.6メートルを観測したほか、各地で観測史上第1位を更新しました。

      さらに、和歌山県串本町で最高潮位254センチを観測するなど、紀伊半島などで過去最高潮位を超える高潮を観測しました。

      また、これらの台風の接近に備えて、首都圏や近畿地方の鉄道では計画運休が行われました。

      9月6日午前3時7分頃、北海道胆振地方中東部の深さ37キロ付近を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生し、北海道内を中心に強い揺れを観測しました。

      命名されたこの地震で、厚真町では震度7を観測しました。

      しかし、厚真町を含む震央付近の震度データがすぐに入電せず、震度の判明まで時間を要しました。

      厚真町やむかわ町などでは、広範囲で土砂崩れが発生して山肌がむき出しになり、住宅などが土砂に巻き込まれました。

      さらに札幌市清田区では、液状化で地盤が大きく沈下し、道路の陥没や住宅への被害が多数発生しました。

      また、地震発生直後には道内全域でブラックアウト※が起こりました。

      この夏は太平洋高気圧と上層のチベット高気圧が日本付近に張り出し続けたため、各地で猛烈な暑さに見舞われました。

      7月23日は埼玉県熊谷市で日最高気温41.1℃を観測し、5年ぶりに歴代全国1位の記録を更新しました。

      同日、東京都青梅市でも都内で史上初の40℃超えとなる40.8℃を観測し、東京都心でも観測史上3位の39.0℃を観測しました。

      8月にかけても猛暑日となった地点が多く、東海地方や北陸地方などで日最高気温が40℃を超えた所もありました。

      この酷暑の影響で、7月中旬以降は熱中症で救急搬送される人が急増しました。

      消防庁の調査では、7月と8月の救急搬送者数は84630人と、過去10年の平均値の約2.3倍を記録し、2008年の調査開始以降最多となりました。

      特に7月16日から22日にかけては、1週間で23191人もの人が熱中症で救急搬送されました。

      1月から2月にかけての日本列島は、たびたび寒波と大雪に見舞われました。

      1月22日から23日は南岸低気圧の影響で関東地方を中心に大雪に。東京都心の最深積雪は23センチと4年ぶりに20センチを超え、首都圏の交通機関は大混乱となりました。

      その後、1月27日にかけて過去最強レベルの寒波が襲来。全国的に冷え込みが続き、埼玉県さいたま市で-9.8℃を観測するなど各地で日最低気温の記録を更新しました。

      この影響で、東京都心では8日間も雪が残り続けて記録的な雪解けの遅さとなったほか、水道管が凍結する被害も相次ぎました。

      このため、福井市で最深積雪147センチを観測するなど、北陸地方を中心に昭和56年豪雪以来の大雪となりました。

      国道で多数の車が立ち往生し、鉄道の運休や孤立する集落が多く出るなど、大きな被害も発生しました。

      日本付近で西に進んだり、南下したり、ループしたりと異例の経路をたどり、日本列島を騒がせました。

      7月24日に発生した台風12号は、発達しながら北上し、28日には伊豆諸島や関東地方の一部が暴風域に入りました。

      その後、本州の南の上空にあった寒冷渦の影響で、進行方向を東から西へと変えました。

      29日午前1時頃に強い勢力で三重県伊勢市付近に上陸し、近畿地方や中国地方を西へと進んだ後、29日午後6時前に福岡県豊前市付近に再上陸。 この台風12号の影響で、奈良県では記録的短時間大雨情報が5回発表され、100ミリ以上の猛烈な雨が多くの地点で観測されました。

      また、神奈川県小田原市では高波が堤防を越えて車が水没する被害も発生し、都内では隅田川花火大会が延期されるなどの影響も出ました。

      発生し、8月の平年の発生数5.9個を大きく上回りました。

      1カ月の発生数としては、1994年8月以来24年ぶりの多さでした。 特に8月中旬は、11日に台風15号、13日に16号、14日に17号※、15日に18号、16日に19号、18日に20号と、6つの台風が次々に発生しました。

      なお、当初の気象庁の速報値では、台風15号は12日午前0時に発生したと発表され、1951年の統計開始以来初となる5日連続の台風発生と報じられましたが、その後の解析で11日午後9時発生に修正され、連続記録にはなりませんでした。また、8月23日は台風20号が縦断した西日本を中心に大雨や暴風となった所があったほか、日本海側ではフェーン現象により猛烈な暑さとなり、新潟県胎内市の中条で日最高気温40.8℃を観測するなど、北陸で統計史上初となる40℃以上を記録しました。

      6月18日午前7時58分頃、大阪府北部の深さ13キロ付近を震源とする地震が発生しました。

      この地震のマグニチュードは6.1で、震度6弱を大阪市北区、高槻市、枚方市、茨木市、箕面市の5市区で観測しました。

      また、ブロック塀の倒壊事故も発生し、その危険性が大きな問題となりました。

      その後も、鉄道各社が長時間運転を見合わせるなどしたため、夕方から夜にかけて帰宅困難者が続出するなど、都市型災害の課題が浮き彫りになりました。

      関東甲信地方では、平年より2日早い6月6日頃に梅雨入りしました。

      梅雨前線は6月上旬から下旬前半にかけて、西日本の南岸から東日本の南海上に位置することが多くなりました。

      このため、関東甲信地方は梅雨前線や湿った気流の影響を受けにくい日が多く、6月の月間日照時間は平年比135%とかなり多くなりました。

      関東甲信地方で6月に梅雨明けしたのは統計開始以来初めてで、異例の早さとなりました。

      また、梅雨の期間※は23日間で、1978年に並んで最も短くなりました。

      期間を通して全国的に気温の高い状態が持続し、各地で高温の記録が更新される“暑い春”となりました。

      東日本におけるこの春の平均気温の平年差は+2.0℃と、1946年の統計開始以来1位となる記録的な高温でした。特に満開は記録的な早さで、全国7割以上の地点で平年より7日以上早く、高知では、ソメイヨシノとしては全国で過去最も早い3月19日に満開を迎えました。

      ランクインしなかったものの、印象に残ったニュースが他にも多数ありました。

      今年の花粉は、スギがそれほどでもなく終息していくかと思われていたものの、東京では3月下旬になって急にヒノキ花粉が大量飛散しました。

      東京都の観測では、飛散数は昨春の約10.4倍、過去10年平均の約5.9倍に。ヒノキ花粉症患者としてはつらいシーズンになりました。

      6月16日に台風6号が接近した沖縄県伊江島で、国内における過去最強クラスである風速約70メートルの竜巻が発生しました。

      台風25号がもたらした熱帯の空気とフェーン現象の影響で、10月6日に新潟県三条市で最高気温が36.0℃、上越市大潟で35.7℃など、新潟県の4地点で猛暑日を記録。 10月に猛暑日になったのは1978年の観測開始以来、全国で2度目となりました。

      2018年の初雪の便りは記録的な遅さで、11月14日に、旭川でようやく全国で初めての初雪を観測。旭川では1888年の統計開始以来2番目の遅さとなりました。

      また、札幌では11月20日に初雪を観測し、1877年の統計開始以来、1890年と並んで最も遅くなりました。

      気象を中心に、地象や水象など日本気象協会が取り扱う情報の中から、日本気象協会に所属する全国の気象予報士100名が、2018年(11月上旬まで)に特に印象に残ったニュースを順位付けした結果を元に集計されています。

      記録的猛暑の今夏 熱中症搬送者数も最多

      総務省消防庁によると、今年6月~9月までの熱中症による救急搬送者数は約92,600人と、2010年以降で最も多くなりました。

      ●熱中症搬送者数最多に 総務省消防庁が2日に発表した情報によると、今夏(6月1日~9月30日)までの全国の熱中症による救急搬送者数は約92,600人と、6月から9月の統計値のある2010年以降で最も多くなりました。

      ●記録的だった今夏の暑さ 上のグラフは、6月から9月に全国で観測された、最高気温が35度以上の猛暑日地点数の累積です。今年は7月中旬から猛暑日地点数が一気に増えて、2010年以降の過去の値と比べて圧倒的に多かったことが分かります。40度前後の猛烈な暑さが数日続いた所もありました。

      今年の夏は太平洋高気圧とチベット高気圧の張り出しがともに強く、気温が顕著に上昇する日が多かったため、関東から九州では夏の平均気温がかなり高く、記録的な高温となりました。

      40度以上連発 酷暑の2013年を上回る

      きょう(3日)は名古屋市と岐阜県美濃市で最高気温が40度以上となりました。

      全国で40度以上となった回数は、今年は9回となり、極端な暑さとなった2013年の夏の8回を8月上旬で既に上回りました。

      ●40度以上酷暑の2013年を上回る きょう(3日)も東海を中心に、強い日差しや日本海から山越えする風の影響で気温が上がりました。

      午後3時までの最高気温は名古屋市と岐阜県美濃市で40.3度となりました。

      今年は、40度以上をこれまでに岐阜県多治見市で3回を観測するなど、全国で9回観測しました。

      2013年の夏は8回で、今年は8月上旬で既に、この数字を上回りました。

      2013年の夏は太平洋高気圧とチベット高気圧の強まりによって、全国的に極端な暑さとなった年です。特に西日本の夏(6月~8月)平均気温の平年差が+1.2度となり、統計を開始した1946年以降、最も高くなりました。

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