なぜ「時任三郎」なのか?

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      石原さとみの出演ドラマ「好きな作品」ランキング 1位はやはり…

      これまでさまざまな作品に出演している彼女だが、もっとも人気なのはどれだろうか。山田孝之、田中幸太朗、市川由衣など同世代の人気キャストとともに出演し、爽やかな風をお茶の間に吹かせた。妻夫木聡、山田孝之など人気俳優が主演してきたシリーズの連ドラ第2作であり、石原はヒロインを演じた。流れるようになったという意味では、山Pファンにとっては罪深い作品かも。言わずと知れた石原の出世作であり、石原とともに4姉妹を演じた紺野まひる、上原多香子、上野樹里も好評を博した。 ■11位以下はこんな感じ トップ3発表の前に11位以下の作品を紹介。に法医学を扱った作品であり、つまり現在放送中の『アンナチュラル』と同じ題材。 しかしながらこちらは視聴者の心をつかめなかったようだ。

      小栗旬が若くしてIT企業を作り上げ億万長者となった社長を、ヒロインの石原は高学歴にも関わらず内定がもらえず就職活動に奔走する女子大生を演じた。小雪が主演を務め、嵐の松本潤が出演した本作で石原は連ドラ初出演を果たした。ファッション誌の編集部を希望しながらも校閲部に配属されてしまったヒロインを演じた本作は、石原がまとうファッションの他、菅田将暉や本田翼ら出演陣の華やかさも人気の要因に。この調査は同作の放送開始前に行なったものなので、今後新たに調査すれば相当いい順位にランクインしてくることだろう。 代表作を更新し続ける石原の今後のさらなる活躍に期待したい。
      関連キーワード - 川口春奈 - NHK - NHK連続テレビ小説 - ひよっこ - 川口春奈 - 石原さとみ - 野木亜紀子 - 時任三郎 - 田口淳之介 - 山田孝之 - 田中幸太朗 - 市川由衣 - 妻夫木聡 - 山下智久 - 紺野まひる - 上原多香子 - 上野樹里 - 松本潤 - 小栗旬 - - 小雪 - 菅田将暉 - 本田翼 -

      羽生善治、宮藤官九郎、みうらじゅん、吉田沙保里、大谷翔平、羽生結弦…戌年生まれ著名人ワンダフル列伝

      年生まれ その少ない戌年生まれのうち、もっとも多いのは今年48歳になる1970年生まれで、189万人を数えるとか。年齢的にもいま、各分野の第一線で活躍しているのがこの世代だろう。 羽生善治と宮藤官九郎はあまり接点はなさそうだが、じつは15年前に対談を行なっている。

      そこでは同年代らしく、中学時代に見ていたテレビの話題で盛り上がる一幕もあった。意外!意外ていうか、即答されたのが意外でした。 そういえば、1996年に羽生が結婚した畠田理恵も元アイドルで同じ1970年生まれだった。盟友である俳優の阿部サダヲが同年代として登場する。 宮藤との対談で、阿部は高校時代、近くの別の高校に通っていた増田セバスチャンとつき合いがあったと話していた。増田は現在、きゃりーぱみゅぱみゅのプロデュースなどで知られる。原作者で日本史学者の磯田道史も1970年生まれの戌年である。いずれも1970年生まれながら学年が違うのは、増田が早生まれのため。 先にあげた永作博美や相田翔子にしてもそうだが、80年代のアイドルブームの終わりがけに出てきたのがこの年代。中山美穂、西村知美、元おニャン子クラブの工藤静香、渡辺満里奈、元光GENJIの諸星和己、佐藤寛之、ジャニーズの現役ではTOKIOのリーダー城島茂がいる。

      スポーツ界の1970年生まれには、再度の現役復帰ののち昨年引退したプロテニス選手の伊達公子をはじめ、元体操選手でタレントの池谷幸雄、元プロボクサーの辰吉丈一郎、パラリンピックで4大会連続、計15個の金メダルを獲得している競泳の成田真由美、20年前の長野五輪のスキージャンプ金メダリストである斎藤浩哉と岡部孝信、プロ野球界では宮本慎也、江藤智、谷繁元信などがいる。

      将棋界では前出の羽生善治のほか、丸山忠久、藤井猛、森内俊之らが若い頃から注目されてきた。 以下、そのほかの戌年の著名人を各年代ごとに紹介していきたい。同会のメンバーには大橋巨泉や藤村俊二など物故者も年々増えているとはいえ、中村メイコ、財津一郎、宝田明、森山周一郎などがいまも健在である。俳優としても活躍する作家の筒井康隆もこの会のメンバーとか。作家ではほかに内田康夫、宇野鴻一郎、長部日出雄、眉村卓などがいる。

      また、数々の名作ドラマを世に送り出した脚本家の山田太一と倉本聰も同い年。さらに来年、今上天皇とともに退位し、上皇后となる美智子皇后も1934年生まれの戌年である。年生まれ 終戦の翌年に生まれた世代も今年72歳となる。芸能界では、堺正章、中尾ミエ、木の実ナナ、鳳蘭、倍賞美津子、西川きよし、美川憲一など芸歴50年を超える大御所が並ぶ。ミュージシャンでは宇崎竜童、岡林信康、吉田拓郎といった名前があげられる。年生まれ 今年還暦を迎える年代には、イラストレーターの枠を越えてさまざまなブームを生み続けているみうらじゅんをはじめ、山田五郎、大塚英志、岡田斗司夫、坪内祐三、永江朗、中村うさぎ、武田徹、江川紹子など、論客や書き手が目立つ。年生まれ 五輪で連覇を達成したレスリングの吉田沙保里、競泳の北島康介を筆頭に、ソフトボールの上野由岐子、馬渕智子、三科真澄、競泳の柴田亜衣、柔道の塚田真希、バレーボールの大友愛、スピードスケートの長島圭一郎らメダリストが並ぶ。このほか、野球界では昨年のソフトバンク優勝に貢献した内川聖一、サッカー界では元日本代表の岩政大樹、大久保嘉人、佐藤寿人、田中達也、2001年の女子W杯優勝メンバーの安藤梢など、各競技を代表するアスリートがこの年の生まれ。なお、上記のうち大久保と佐藤は、Jリーグの通算得点でそれぞれ1位、2位の記録を持つ。男性アイドルでは嵐の櫻井翔と相葉雅紀、関ジャニ∞の村上信吾が同い年。 ほかの分野でも、バレエダンサーの菅井円加、俳優の二階堂ふみ、山崎賢人などが注目される。菅谷梨沙子、アンジュルムの和田彩花、モーニング娘。'18の飯窪春菜がおり、さらに昨年、メンバーの写真集があいつぎベストセラーとなり、日本レコード大賞も受賞した乃木坂46では西野七瀬、桜井玲香、高山一実などが同年生まれ。AKB48のOGでは島崎遥香も俳優としてここ数年活躍中だ。


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      第29回「連ドラ復活の処方箋」(後編)

      連載『指南役のTVコンシェルジュ』今回は特別編。前編はこちら 今日――2017年11月21日は、映画『私をスキーに連れてって』の公開からちょうど30周年である。80年代、邦画は角川映画を除けば暗黒の時代で、スピルバーグやルーカスなど娯楽志向のハリウッドに比べて、総じて暗かった。主人公は内省的で、四畳半のアパート暮らしで、ストーリーも面倒くさかった。救いと言えば、女優が脱いでくれることくらいだった。音楽はユーミンで、流行りのアイテムも劇中にたくさん登場する。 ■億単位の決済を20代にやらせた80年代のフジテレビ なぜ、『私をスキーに連れてって』はそれまでの邦画の潮流に捉われず、突き抜けて明るい娯楽映画にできたのか。 同映画の企画を馬場康夫監督がフジテレビに持ち込んだ時、フジ側のスタッフは小牧次郎サンと石原隆サン。馬場監督の話すストーリーに2人は興味を示し、なんと億単位の決済を下したのだ。

      当時のフジは入社3~4年目の若手社員にそんな大金を任せていたのである。 時に、フジのトップはジュニアこと鹿内春雄議長。そんな“若気の至り”で生まれた映画が、面白くないわけがない。 ■平均年齢26歳が作った映画 思えば、同映画の企画に携わった人々は皆、一様に若かった。明るく吐き捨てる名シーンがあるが、三上博史演ずる主人公ら劇中の幼馴染み5人組もまた、26歳の設定である。 ■同時上映のB面だった 意外に思われるかもしれないが、映画『私をスキーに連れてって』は、同時上映の『永遠の1/2』のB面扱いだった。クランクイン直前まで日立製作所のサラリーマンで、劇場公開映画を初めて手掛ける馬場監督が太刀打ちできる相手じゃない。 だが、この“2本立て同時上映”というシステムがあったからこそ、『私スキ』は世に出ることができたのである。 ■新人監督がデビューできるチャンス かつてのレコードにもA面とB面があった。1本は大御所の監督を起用してヒット狙いで臨むが、もう1本は新人監督などのお試し枠。そのシステムが、新人が世に出る機会を提供し、新陳代謝を生み出したのだ。

      しかし――シネコンが普及した現在、劇場客は入れ替わり制になり、1日の上映の回転数を上げることが優先されるようになり、2本立て同時上映は激減した。21世紀の映画界は、新人監督が世に出るチャンスがめっきり減ったのである。 ■それはヒットの定石の宝庫だった 平均年齢26歳の若者たちによる企画の立ち上げ、2本立て同時上映による新人監督のデビュー――だが、それだけで映画はヒットしない。 実は、『私をスキーに連れてって』は、映画がヒットする定石に沿って作られたものだった。それゆえ、若者たちのハートを掴み、時代のアイコンになり得たのだ。

      少々前置きが長くなったが、今回のテーマは映画やドラマがヒットするための“定石”である。 ■『私スキ』に込められた16の定石 では、早速、『私スキ』に込められたヒットの定石を見ていこう。おっと、この先はネタバレも含まれるので、もし映画を未見の方は、見られてから読まれることをお勧めする。映画は静かに始まる 基本、映画は静かに始まるもの。その世界に観客を引き込むには、現実世界から静かに入るのが鉄則である。テーマパークのアトラクションのようにいきなりフルスロットルで来られても、せいぜい持って4~5分。静かに入り、気がつけば映画の中に入っていたというのが理想だ。

      指針となるプロローグ そして、大抵の映画は、プロローグにその映画の指針となる1エピソードが来る。同映画の場合、矢野が自宅ガレージでスキーに出かける準備に費やす一連のシークエンスがこれに該当する。ほぼ1カット長回しで、この間、彼はひと言も発しない。『私スキ』の場合、クルマに乗り込んだ矢野がカセットテープをセットすると、その瞬間、ユーミンの『サーフ天国、スキー天国』が始まる。 続いて、原田知世と鳥越マリが西武のスキーバスに乗り込むシーン。途中、矢野の運転するカローラⅡとスキーバスが関越自動車道の途中で並走するシーンがあるが、並走しているのは彼らだけじゃない。ヌケ 『私をスキーに連れてって』の撮影期間中、馬場監督は毎日スーツを着て、現場に臨んだ。

      それは彼なりの映画へのリスペクトを表した美学だったが、直近まで日立製作所に勤めていたサラリーマン上がりの監督に、映画の現場の人々は厳しかった。突然、外の世界からやってきた広告代理店みたいな男に従う筋はない。

      しかし、その時、1人だけ馬場監督の味方になってくれた人がいた。それが今年6月に亡くなられた名カメラマン、長谷川元吉氏である。そして長谷川サンの手により、この映画に圧倒的なゲレンデの世界観がもたらされたのだ。

      スジは脚本、ヌケは映像、ドウサは役者の演技である。

      しかし、それは日本映画が久しく忘れていたものでもあった。いつしか日本映画は、作り手の自己満足に過ぎない、屈折した世界観ばかり描くようになっていたからである。繰り返しの台詞 優れた映画に付き物の要素に、繰り返しの台詞がある。同映画の場合、次の3つの台詞が劇中、繰り返し登場する。 繰り返しの台詞のいいところは、キャラクターを立たせたり、ユーモアが生まれることにある。同映画のいわば緩衝材として、様々な場面で機能する。偶然は1度だけ しばしばエンタテインメントの命題に上がるテーマである。映画やドラマ作りにおいて、偶然は何度まで許されるか。大抵、それは主人公とヒロインの再会シーンだが、ありえない偶然で2人は再会する。但し、2人が神様からもらえるボーナスはその1度だけ。あとは双方の努力で恋を前に進めなければならない。 『私スキ』の場合、矢野と優はスキー場で運命の出会いを果たすが、矢野に恋人がいると誤解した優は、彼に嘘の電話番号を教える。東京に戻った矢野は優に連絡を取ろうとするが、もちろん電話はつながらない。万事休す――と思われたその時、偶然、会社の中で優と再会する。なんと彼女は同じ会社の秘書課の社員だったのだ――。ツッコみたくなるが、いえいえ、エンタテインメントの世界では、それがたった1度だけ許されるのだ。

      そう、切札は1枚しか切れないから、切札なのである。訳したとされる有名な逸話があるが、直接的な言葉で告白するよりも、その方がずっと情緒があるし、物語的である。言わないところが取手の切なさを表し、同シーンを屈指の名場面に至らしめたのである。 さて、『私スキ』の場合、最大の告白の山場は、大晦日の夜、万座から5時間かけてクルマで志賀へやって来た矢野と誤解の解けた優が再会するシーンだ。

      だが、このシチュエーションだと、それは矢野へのOKのサインになる。言うより、彼女の奥ゆかしさも表現され、何十倍も洗練された返事に聞こえる。馬場監督曰く、このシーンは一色伸幸サンのオリジナルのアイデアだとか。リスペクト よく言われることだが、映画における優れた作り手とは、過去のヒット作をどれだけ知っているかと同義語である。そして映画作りにおけるクリエイティブとは、0を1にすることではなく、1を3や5にブラッシュアップする作業とも――。例えば、ルーカスやスピルバーグなどのハリウッドの巨匠たちで、黒澤明監督をリスペクトしている者は少なくない。特に同じスキー映画ということで、『アルプスの若大将』と『女王陛下の007』へのリスペクトは外せない。対しては、かつて青大将を演じた田中邦衛サンのキャスティングだ。

      『私スキ』において邦衛サンの役どころは、W杯6位の実績を持つ往年の競技スキーヤーという設定。 この時、上田耕一サン演じるロッジのオーナーの一連の台詞が、物語終盤の重要なシーンをことごとく説明しているのが面白い。車だと菅平回っていくから5時間近くもかかるんですよぉ。 同映画の場合、愛すべき矢野の仲間たちが主にこの役割を担う。例えば、矢野とゆり江がくっつくかどうかで泉と小杉が賭けをしたりと、劇中、彼らはことあるごとに賭けをする。 同映画のコメディリリーフは布施博演ずる泉だが、彼の真骨頂は、優にフラれた矢野を癒そうと、聖心の女子大生を紹介するために電話で呼び出すシーン。遊びのためには、1秒も無駄にしない感じが出ていて、かなり面白い。 そして同映画で、最も有名なユーモアのシーンと言えば、サロットの誤配送が発覚して、志賀から万座までウェアを大至急届けなければならないシーン。その任を請け負ったのは、高橋ひとみ演ずるヒロコと原田貴和子演ずる真理子。一世一代の大ピンチなのに、楽しむ余裕も忘れない。2つのルート 映画は、いよいよクライマックスへと突き進む。ヒロコと真理子を見送った後、優は偶然、ロビーにある地図を見て、志賀と万座の直線2キロの事実に気が付く。一方、セリカチームは4WDの強みを生かして、ゲレンデをガンガンすっ飛ばす。 やがて、ゲレンデから戻ってきた矢野はロッカーに貼られた優からの伝言を受け取る。優と、それを追う矢野のスキーチームが間に合うか、それともセリカチームが間に合うか。クライマックスに向けて2つのルートが並行して進む。そう、観客に2つの視点を与える――これも優れた映画のクライマックスに付きものの鉄則である。すべてのアイテム、シーンには意味がある ようやく優に追いついた矢野。そこから2人で万座へと急ぐが、なんとコースを外れてしまう。つぶやいたのに対して、優はポケットからチョコレートを取り出す。優は食料のつもりで矢野に見せるが、このシーンはあらためて2人の愛の確認になる。 そう、優れた映画というのは、アイテム1つとっても、無駄な見せ方はしないのである。忘れさせる スキーチームとセリカチーム、2つのルートでクライマックスに向かって進むが、セリカチームが思わぬ横転。こちらはビバークしていたところに、頼りになる仲間たち――泉と小杉がやって来て、いろいろあって、4人で万座へ向かう。 だが、ようやく辿り着いて、サロットの発表会場に走るも、既に記者発表は終わったあと。万事休す――と思われたその時、屋外のステージが賑わっているのに気がつく。見ると、ヒロコと真理子がファッションモデルばりにポージングしている。

      横転した時点で観客に忘れさせておいて、最後の最後に復活させる。最高のアイデアを捨てる勇気 なぜ、観客はセリカチームを忘れたのだろうか――。そんな経緯もあり、映画の中に登場するアイデアの重要度で言えば、間違いなくトップに来る。優れた映画とは、自らが見つけた最高のアイデアを土壇場で捨てられるか、それにかかっていると言っても過言じゃない。 そんな勇気が予定調和ではない、珠玉のエンタテインメントを生むのである。 ■結局、大事なのはタイミングとリアリティ ――以上、映画『私をスキーに連れてって』を題材に、ヒット映画にありがちな定石を16ほど紹介したが、それらはテクニック論であって、実はこれから述べる2つの要素が、優れた映画を作る上で、最も重要な鍵となる。よく誤解されがちだが、『私スキ』が空前のスキーブームを生み出したワケじゃない。ユーミンが『サーフ天国、スキー天国』を含むアルバム『SURF&SNOW』をリリースしたのは1980年。その辺りから徐々にスキー熱が盛り上がり始め、プリンスホテルを持つ西武がそれをバックアップしたり、ウェアや板も劇的に進化した。さらに85年に関越が全線開通したり、上越新幹線が上野に乗り入れたりして、格段にアクセスもよくなり、日帰りスキーツアーも可能になった。資格を取ったり、スキー場を舞台に8ミリ映画を撮ったりと、粋な遊びに明け暮れていた。 そう、映画の中の登場人物たちは、ホイチョイ自身を投影したものだったのだ。

      同映画のスキー遊びのシーンに妙なリアリティがあるのは、馬場監督をはじめ、ホイチョイのメンバーたちのリアルな実体験がベースにあるからである。 ■『私スキ』から生まれたトレンディドラマ かくして、映画『私をスキーに連れてって』はヒットし、たちまち時代のアイコンになった。多くの若者たちが劇場に押し寄せ、既に熱を帯び始めていたスキーブームはさらに盛り上がった。それまでフジのドラマといえば、80年代の邦画同様、どこか屈折していて、野暮ったく、若者たちから見放されていたからだ。

      それに対して、『私スキ』は見事に若者たちの心を捉え、とにかくオシャレだった。 ――かくして翌88年1月、フジテレビ月9枠でトレンディドラマ第一号となる『君の瞳をタイホする!』が始まった。メインのキャスト陣の一人に三上博史がいたことが、『私スキ』の影響を物語る。 ■そして、現代の連ドラ事情 それを機に、テレビ界はトレンディドラマの一大ブームが巻き起こり、若者たちをテレビへ惹きつけることに成功する。さらに90年代に入ると、『東京ラブストーリー』を機に、純愛路線が開花。その余波は他局へも波及し、空前の連ドラ黄金時代が幕開ける。

      しかし、90年代末ごろから芸能プロダクションが力を持ち始め、連ドラの世界は“バーター”により出演者が増え、やがて“多牌”に。主流となり、かつて恋愛ドラマにハマっていた若者たちは連ドラから離れていった。 そして――気がつけば、視聴率一桁が頻発する連ドラ冬の時代に。 ■かつて脚本家の時代があった 実は、連ドラが冬の時代を迎えたのは、今回が初めてじゃない。それは、映画の真似事から始まったテレビドラマの歴史が、1つの成熟期を迎えたことを意味した。映画とは別の、ドラマならではの作家性が評価されたのだ。

      独特の作風の大映ドラマが話題になると、連ドラ界はターゲットの低年齢化が一気に進み、大味な演出や過激な描写が増え、アイドルの起用が目立つようになった。それは図らずも、ドラマの作家性を後退させることも意味した。 だが――そんな連ドラの惨状を救ったのも、また脚本家たちだった。 ■若き脚本家を生んだフジテレビの2つの登竜門 そう、連ドラ冬の時代を救った脚本家たち。彼らを生み、育んだのは、フジテレビの2つの登竜門である。同賞の何が画期的だったかと言うと、受賞者を即戦力として起用したこと。間もなく2人は、『東京ラブストーリー』と『101回目のプロポーズ』という大ヒット作を生み出す。 そして、これ以降も、『白線流し』の信本敬子、『ラブジェネレーション』の浅野妙子、『結婚できない男』の尾崎将也、『ROOKIES』のいずみ吉紘ら、綺羅星のごとき精鋭たちが巣立っていった。 そして、フジテレビの生んだもう1つの登竜門が『世にも奇妙な物語』である。こちらも数多くの若手脚本家の卵を世に送り出した。 一例を挙げると、君塚良一、三谷幸喜、飯田譲治、北川悦吏子、岡田惠和、戸田山雅司、江頭美智留、田辺満、野依美幸、水橋文美江、中園ミホ――そうそうたる顔ぶれである。 ■脚本家の全盛期は10年 ここで奇妙な事実に気が付く。 2度の脚本家の時代――1度目は70年代半ばから80年代前半にかけて。2つの時代を見比べて気づくのは、それぞれの時代に活躍した脚本家たちが、見事に入れ替わっている点である。 かの宮崎駿監督が映画『風立ちぬ』の中で、偉大なる設計家カプローニに、ゼロ戦の開発者堀越二郎に向かってこんな台詞を吐かせている。

      恐らくこれは、宮崎監督自身から若きクリエイターたちへのメッセージだろう。これを脚本家に当てはめると、奇妙なくらいに符合する。/12年間 ■連ドラは時代の鏡 ――いかがだろう。連ドラというのは時代の鏡であり、局のプライムタイムの看板枠で、毎週のように高い視聴率を求められる、テレビドラマの中でも最も難しい仕事である。その第一線でヒットを飛ばし続けられるのは、10年前後が目安なんだと思う。 それを過ぎると、魔法が解けるように視聴率から見放される。それだけ連ドラというのは、時代と並走する高い感性が求められるのだ。

      を呼び起こすには、何より新しい脚本家じゃないといけないということ。そのヒントは、『逃げ恥』の野木亜紀子サンにある。

      しかし、デビューからしばらくは、月9のセカンドライターや同局の深夜枠でくすぶっていた。そして彼女は見事にその期待に応え、『空飛ぶ広報室』をヒットさせたのである。そして先の『逃げ恥』と、ヒット街道をまい進しているのは承知の通りである。 つまり――才能ある脚本家の卵には、積極的に大きめの服を買い与えること。かつてのフジなら、野木サンをいきなりメジャー枠のメインライターに起用しただろうが、それができなかったところに、近年の同局の不振が重なって見える。 ■物語のパターンは36通り さて、そうと分かったら、積極的に才能ある若い脚本家を起用するしかない。

      しかし、やみくもに何を書いてもいいというワケじゃない。世の物語には限られたパターンがあり、古今東西のヒット作の多くは旧作の焼き直しだ。

      いくつかが組み合わさったり、アレンジされたりして、物語が完成する。 要するに、ここで言いたいのは、ゼロから新しい物語を作るのは時間の無駄だってこと。そんな苦労をしても面白いドラマになる保証はどこにもないし、古今東西のヒット作の多くは、旧作をアレンジして生まれたものだ。

      旧作をオマージュして、設定を似せる行為は、どんな名監督でもやっていること。いや、むしろクリエイティブを継承していく意味で褒められるべき行為である。なぜなら、映画の世界では、しばしばこんな風に“クリエイティブ”が語られるからだ。

      旧作をオマージュしつつも、それに現代的要素を加味したり、舞台設定に基づいて内容をアレンジしたり、役者に合わせて当て書きしたりと、バージョンアップすることが肝要なのだ。

      例えば、『古畑任三郎』は『刑事コロンボ』へのリスペクトから生まれたものである。古畑自身は田村正和が演じるだけあって、オシャレに仕立てた。結果、『古畑』は『コロンボ』にひけを取らぬ大傑作となった。 1つは、新人脚本家をメジャーな枠で、メインライターとして起用すること。そして2つ目は、ゼロから新作を生み出す邪念を捨て、優れた旧作をオマージュして、現代風にアレンジすること。そして、その一連の作業をクリエイティブと認識すること。 この2つの処方箋を忠実に服用すれば、必ずや連ドラは復活する。 ■脚本の9割は既に完成している 最後に、ある高名な脚本家が発した、こんな言葉を紹介したいと思う。 先の話の続きで言えば、まず連ドラを書くにあたって、元ネタとなるオマージュ作品を決める。そして、これを現代風にアレンジして、主要なキャラクターを決める。先生曰く、この時点で既に脚本の9割は完成しているという。連ドラの脚本の9割は既に設計図があって、脚本家はそれに従って、書き進めればいいと。言われてみれば、時々、脚本家の武勇伝などで、こんな発言を聞く。物語の構造上、既に決められたストーリーがあって、脚本家はそれを模写しているに過ぎないのだ。

      ■『逃げ恥』にも見られるドラマツルギー 例えば、かの『逃げ恥』にも、いくつかのドラマツルギーが見られる。そして主人公の内面が明かされ、最終回への起点となる8話。この3回がちゃんと描かれているドラマは間違いなくヒットする。『逃げ恥』はまさにこの法則に沿って作られている。

      〇ラブストーリーなら1クール中、必ずどこかで温泉に行く 連ドラというのは、不思議と中盤あたりになると、決まって美術の予算とスケジュールが切迫してくる。そのため、大抵の連ドラは中盤あたりで温泉に行くエピソードが作られる。視聴者にとっては絵変わりして新鮮だし、出演者にとっても気分転換になる。 ――と、これらは数多あるドラマツルギーのほんの一例。 ■『逃げ恥』は他のキャストでも数字が取れた 優れた連ドラは大抵、パクリである。温故知新――エンタテインメントにおけるクリエイティブとは、旧作を現代風にアレンジする作業のこと。0を1にするのではなく、1を2や5や10にするのが、連ドラのクリエイティブなのだ。

      かの『逃げ恥』が成功したのも、古今東西のヒット作をオマージュした結果である。 繰り返すが、ドラマがヒットする際に最も重要なのは、脚本である。正当に評価する姿勢こそ、これから先の日本の連ドラを復活させる最も重要なカギとなるのだ。


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考察。「時任三郎」とは何か?

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  • グランマさん: 間宮祥太朗ヤッパ遠野なぎこにしか見えないww斎藤工は時任三郎からのオオカミ少年ケンw - 1 ヶ月 7 日と 6 時間 51 分 19 秒前
  • 小関文さん: @suda_yan ああ、時任三郎「とき にんざぶろう」ですね - 1 ヶ月 7 日と 18 時間 16 分 49 秒前
  • jetsさん: 数年ぶりにレコードプレーヤーをつないでみた。レコードの音はほのかに暖かくていいな。時任三郎のファーストアルバムに針を落としてみた。
    > https://t.co/Kr8pz9mnoX

    - 1 ヶ月 8 日と 10 時間 17 分 40 秒前
  • こうパーさん: RT @movie_plus: 13:30『男たちの挽歌III アゲイン/明日への誓い』チョウ・ユンファ主演、時任三郎が共演したアクション・シリーズ!そして18(木)13:30からは、ストーリーはつながってませんがジョン・ウー&チョウ・ユンファの『狼/男たちの挽歌・最終章』を放… - 1 ヶ月 8 日と 14 時間 19 分 16 秒前
  • けんとさん: 久しぶりにドクターコトー診療所を見た。いいな~続編が見たいドラマだな。#続編が見たいドラマ#吉岡秀隆#柴咲コウ#時任三郎#大塚寧々#小林薫#中島みゆき - 1 ヶ月 9 日と 6 時間 9 分 53 秒前
  • 太陽光発電はまだ買うな!.netさん: 時任三郎、デンマークの自然エネルギー100%の島を訪ねる。
    > https://t.co/GdDsppL7kL

    - 1 ヶ月 9 日と 7 時間 42 分 20 秒前
  • enta001さん: "仕事以外のことに熱を入れて頑張ると、仕事に注ぐエネルギーも普段より高まっていく。一方を頑張れば頑張るほど、増幅されてエネルギーが沸いてくるっていう相乗効果がある。不思議なバランスだね。(俳優 時任三郎)気に入ったらRT - 1 ヶ月 9 日と 10 時間 6 分 48 秒前
  • みうら♪さん: RT @masuya_girl: 『勇気のしるし』唄: 牛若丸三郎太(時任三郎)作詞: 黒田秀樹/作曲: 近藤達郎「三共リゲイン」 CMソング(@retoro_mode)
    > https://t.co/DzTSd02SXr

    - 1 ヶ月 21 日と 6 時間 14 分 7 秒前
  • カッチンさん: 新春1発目ライヴ、出番完了!(^^)/川の流れを抱いて眠りたい(時任三郎)/翳りゆく部屋(荒井由実)/君が人生の時(浜田省吾)敢えて全曲初挑戦してみました♪ほなさいなら。 - 1 ヶ月 21 日と 8 時間 18 分 16 秒前
  • 池田の発言さん: THE ALFEEの御三方を見てみろよ、方向性の違いなんてなー解散理由にならないんだぞ(RN 時任三郎) - 1 ヶ月 21 日と 12 時間 1 分 26 秒前
  • masaさん: 三菱UFJ信託銀行のCM初めて観た。中井貴一さん、柳沢慎吾さんときたから時任三郎さんを期待するじゃんかよ。そこにまさかの真田広之さんだなんて変化球すぎてソワソワした。言ってる意味わかるよな? - 1 ヶ月 22 日と 8 時間 56 分 52 秒前
  • ガイモンさん: 『陸王』役所広司確かに良いんだけど最近バイト侍のイメージ強くて・・・時任三郎にやらせたかったな - 1 ヶ月 23 日と 1 時間 27 分 56 秒前

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