なぜ「田中一」なのか?

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      黒船Spotifyが日本の音楽文化を救う? 田中宗一郎インタビュー

      Musicが先行し、それ以上にCDのマーケットが根強く残るこの国においては、まだまだ市民権を獲得したとは言いがたい状況だ。

      現在に至るまでの国内外の音楽メディアの歴史を踏まえて、このタイミングでそれを今一度議論することは、十分意味があると言えよう。極論すれば、リスナーにとってはどうでもいいことじゃん、いい音楽が手軽にたくさん聴ければさ。だから、俺はもはやほぼCDなんて買わないけど、いや、それでもSpotifyのおかげで死ぬほど音楽ばっか聴いてるし、とにかく音楽に夢中だよっていう興奮をまずは伝えたかったんですよ。 田中:その理由はいくつかあって、ひとつは、海外と比べてフィジカルCDというもののニーズが依然としてあるということ。それがいいことか悪いことか、いろんな見方があると思うけど、前提としてそれがある。たしかに2~3年前だと、YouTubeとかいろんなところから勝手に拾ってきて、タダでいろんなものが聴けるアプリって流行ったじゃないですか。 ──違法のやつが、普通にiTunesストアにありましたよね。

      これは極端なケースとしても、そういう疑心暗鬼を持ってる人は日本にたくさんいると思うんですよね。

      特に作家への経済的な還元って部分に関しては、めちゃくちゃ懐疑的でした。そこに欧州が続くって感じだったのが、もっとグローバルな形でポップ音楽が広がっている実感があるんです。行くも地獄、帰るも地獄だったら、行ったほうが絶対楽しいなって考えるようになったんです。それ以上にとにかく楽しいんですよ、Spotifyで音楽を聴くのが。ちょうどサマーソニックの2日目の早朝だったんですよ。その日の早朝はいろんなメディアや個人がひたすら『Blonde』についての情報をどんどんアップしてて、自分を含めた『Blonde』を聴いた誰もがとにかく興奮しまくってた。 田中:もちろん大前提としては、その朝シェアされた『Blonde』という作品がもうとんでもない作品だったからってところはあるんだけど。あのレコードってレディオヘッドともコネクションがある作品なわけじゃないですか。その夜に日本ではレディオヘッドがオアシスみたいな過去のバンドと同じフォルダにいることを見せつけられたりもして。だから、そもそもわかってはいたけど、自分というのはめっちゃマイノリティだってことを痛感させられたんですよ。それをひさびさに痛感させられたのがあの日だった。別にこの国の文化の一部じゃなくていいやって思っちゃった。Magazine』をタダで配りますっていう情報をサーブしてさ。 田中:やっぱり、あの日は事件だったと思うし、俺はこの時代のうねりの中の一部でいたいと思った。 田中:俺、今はアルバム単位だと月に新作を10枚も聴けばいいところなんだけど、曲単位なら毎週新しい曲は100曲から200曲は普通に聴いてるんですよ。称して、二ヶ月に一回はタワーレコードに行くことにしてたんだけど、あまりにもつらすぎて、今年からは3ヶ月に一回にしたのね。

      それも極端な見方をすれば、レーベルが展開費用を出した順に大きく展開されてるだけの話じゃん。レーベルと小売店の都合が反映されてるだけっていうかさ。これについては、ちょうどヒッキーのアルバムの発売日に渋谷で打ち合わせが入ってたんだけど、渋谷がヒッキー祭り状態になってたから、買ったの。買った理由は、ストリーミングでは聴けないっていう前提があったから仕方なく。さっきのサンプルCDとかっていう話でいうと、俺『SNOOZER』やめたときに一度音楽業界から離れたいと思ってたから、自分の住所、誰にも教えなかったの。って言ってきた人以外からは、サンプルCD送ってもらわない状態にしてたの。業界人として何週間か前に聴けることのメリットなんて別に何もないわけよ。今じゃ、海外からの情報でタイムラインが埋まった瞬間に、自分もすぐにそれが聴けて、業界以外の友人ともすぐにいろんな話が出来る。 ──でも、確かに、この仕事を長くやってると、発売日より早く聴けることに対しての興奮は薄まりますもんね。

      ──売り場が改装されて、その背景にある意図が透けて見えたりすると、ちょっと悲しい気持ちになることはありますけどね。

      しかも、俺、音楽業界の人間でもあるから、それぞれの面陳を見ると、どこのレーベルのどの担当者が予算をかけたかが見えちゃうわけでしょ。 田中:でもね、90年代のタワーレコードはホントすごかったんですよ。40年代から90年代までの50年間に生まれた音楽が全部揃ってるんだ、と。 田中:特に90年代初頭は、それまでアナログでしか出てなかったものが全部CDになって、しかもアナログでも手に入らなかったものが全部復刻されてCDになった。だからこそ、そういう環境から、くるりみたいな98年の世代が生まれたわけじゃん。いまの邦楽ロックがどうしようもない理由はCD量販店の品揃えにもあるわけよ。しかも、当時のタワーレコードには音楽だけじゃなく、アートワークもあって、あらゆる歴史につながれる場所だったんです。特に渋谷のタワーレコードなんて、世界にも例を見ない業態だったからさ。 ──愛着があったからこそ、現状には納得いかないと。だって、90年代のタワーレコードと今のタワーレコードはまったく別の業態。90年代のタワーレコードがMoMAなら、今のタワーレコードは、80年代の竹下通りにあった、アイドルの生写真を売ってるお店みたいな、ホントあんな感じ。 田中:だから、たまたま予算が出て、展開が作れたCD売り場のポップの文章を書くっていうのが、バイヤーの人たちの精一杯の表現で、それ以上のことはできなくなってる。したら、もう在庫が1枚もないし、本社に追加で入荷したいって掛け合ったりはできないんだって言われたっていうのよ。バンドが会場に持ち込んだCDはそこで何十枚も売れたわけ。それが今のシステムであって、それを誰もが容認しちゃったんだよね。

      それはタワーレコードって企業体の責任でもあるし、それを促したレーベルやマネジメントの責任でもあるし、何よりそれを良しとして、まだあそこでCDを買おうとするファンの問題でもあると思う。ってことがオプションとしてあるんだって実感をまず持ったってことだよね。

      そして、その是非に対する議論がきちんと巻き起こって、20年かけてそれを正当なシステムにしようという努力が業界側にもあったということ。その議論と試行錯誤の繰り返しっていう歴史の積み重ねの差なんだと思う。 田中:俺、基本的にすべての音楽文化に関しては、何かしらイリーガルなもの、法的に間違っているものが、何かしらの発火点になってきたのは否めないとずっと思ってるんですよ。 ──そういったものの捉え方が、日本とアメリカでは大きく異なると。ってことだから、状況が変化してきたら、法というのは再定義されて、更新されてしかるべきものなんですよ。そりゃあ、文化的鎖国をすれば、快適で独自の文化はできあがると思うよ。だったら、さっさと開国しようよ、ていうのが俺の立場。日本はできあがったシステムはキープされるべきっていう感覚があって、変化していくことに対する消極性が常にあるんです。考えることが、日本人の国民性のあらわれだったと。どんな選挙の結果を見ても、大勢の人が求めてるのは明らかに安定だよね。

      変革を掲げてる政治家に期待してるのも、以前あった安定を取り戻すっていうファンタジーなんですよ。それを利用しようとする政治家よりも、現実を見ないで夢ばかり見てる有権者のほうが遥かにタチが悪い。ドラスティックにいろんなものが変わり続けることに向き合っていこうって機運があれば、あの結果を生んでないでしょ。みたいなのをカセットテープで聴いてたけど、自分で初めてお金を出して買ったのは短冊形のCDシングルでした。いろんなメッセージに対する汎用性のある曲だしさ。それとほぼ同時期に雑誌を買うようになって、隅から隅まで読んで、それこそ週一でタワレコやHMVに行って、輸入盤をチェックするみたいな。それが一番エキサイトした時期で、高校から大学くらい。俺に関して言うと、子供の頃は何よりラジオがでかかったんですよ。小学校高学年から中学生にかけてAMの深夜ラジオを聴き始めて、そこでまず洋楽のヒット曲を知るわけ。当時のFMはアルバム一枚全部かけてくれたから、一番安いカセットテープを買って、FM雑誌を見て、手当たり次第に録音してた。Box』みたいな作品でもひとつの番組で全曲かけてくれたからね。

      AMとFMのラジオさえあれば、何でも聴けた時代なの。っていう今のティーンエイジャーの感覚に近かったんだと思う。ひとつの文化圏がクリエイティブであることにもっとも必要なのは、リスナーの豊かな経験の集積だと思うし。そういう環境があったのはすごく重要なことだった。だって、今の日本のFM局は番組の編成よりも自分たちが打ったイべント興業のほうが大事で、そこに出演してくれる邦楽の作家の曲をかけるのに必死なわけだから。これも企業の都合で、文化への扉が閉ざされているっていう典型的なサンプルのひとつだよね。

      田中:あとiPodを手に入れたときはかなり楽しかったんです。当時、自宅とオフィスに7万枚くらいCDがあって、オフィスにはABCD順に並べてあったんだけど、結局聴くのは新譜。古いものを聴こうと思っても、自分が何を聴きたいのか思い出せない。これは困ったと思って、自宅に死んでも捨てないだろうアルバムだけ少しずつ持って帰ったのね。

      だから、とりあえずiPodを5台くらい買い込んで、全部リッピングして、iPodにぶち込んで、シャッフルで聴く。かくシャッフル機能がランダムに教えてくれるんですよ、可能性の広がりを。そうすることで、知らず知らずのうちに自分が自分の回りに築き上げたエコーチェンバーから抜け出す方法を発見した。 田中:7万枚のレコードを持っててももはや情報処理ができなくなってくる。だって、とにかく広大な文化への扉が開いていて、そこへの入口がいくつも用意されてて、自分でいろんな扉を開ける可能性が担保されているわけだから。今のCD量販店には自分が知らない世界への扉はどこにもないよね。

      最近は番組数を増やして、バラエティ的な方向性を強めたり、かつてMTVがおかしくなっていた轍を辿ってるところもあるから、そのあたりは若干血迷ってるとも思うけど。Musicが独占や先行をやることの是非はすでに海外では議論されてるよね。

      Musicの人々に最大限のリスペクトを示した上で、彼らからアドバンスを受け取ったことをリスナーに伝えた。だから、今もいろんな議論が続いていて、それに応える形でシステムがより改善される方向に向かってるんですよ。Spotifyはいくつものプレイリストを毎日サーブするわけだけど、たくさんのフォロワーがいるプレイリストに、いかに自分たちの曲を入れるか。極端にいうと、そこしか考えてないと言ってもいいくらい。 田中:でね、それもやっぱりシステムとしてはかつてのラジオなの。あるアーティストがアルバムを完成させて、まずシングルを出すことになった、でもシングルがBBCレディオ1のCリストにしか入らなかったから、レーベルの判断としてアルバムは発売中止、作家は契約を切られる、みたいなことが90年代やゼロ年代には普通にあったのね。

      いまはそれに完璧に置き換わったのが、Spotifyのプレイリストなんだよね。

      あくまで個人的な実感の話になっちゃうんだけど、プレイリスト自体にあまり発見がないし、いい意味での事故が起こりにくい。1』から派生した戦略に労力と資本が集中的に投下されてるんじゃないかっていうのが、半年使ってみての実感。アーティストのコネクト投稿とか、新たなSNSとしての機能も蓄えてたりして、すごく面白いんだけど。良くも悪くも、従来のメディア機能も併せ持ちたいっていう矜持があるんだと思う。あと、現状は特に日本語の対応の部分も含めてインターフェースはちょっと使いにくいかも。それと、一度サブスクリプションのお金が滞ると、自分が作ったプレイリストが消失するっていう例がいくつか報告されてたり。ちろんどれも今後改善されていく問題だとは思うんだけど。やっぱり全般的に日本向けにローカライズすることに苦心してる印象はあるかな。ジャンルで割ったものと、ムードとかTPOで割ったものと、もうひとつは、チャートものだね。

      特定のジャンルに特に肩入れしてないし、過度なキュレーションによって、楽曲や作家の優劣を示すことを避けようとしているところがある。 田中:これはいい見方をすると、リスナーの主体性を担保してますよってこと。

      ただ、人間って基本的に怠惰なもので、日本人は特にそうだから、日本でSpotifyが一般化したときには、自分がフォローした特定のプレイリストだけがエコーチェンバー化した世界になっちゃう怖さがある。Spotifyのプレイリストで見つけたものから、自分で主体的にディグるんじゃなくて、毎週サーブされるひとつのプレイリストを聴き続けることに充足しちゃって、外側が見えなくなる。 ──プレイリストの話をもう少しすると、アーティストが作るプレイリストがありますよね。

      そこからディグることで、より自分の好みにリーチしやすいというのはあるかなと。Musicでスタジオにいたときのプレイリストみたいなのを作ったり、最近だとSpotifyであらゆる作家がそれをやってるのね。

      渋谷系時代のファンは、小山田くんの音楽も好きだけど、彼の後ろ側に広がってる文化全体に興味を持っていたから、そこを入口に自分の知らない音楽を掘っていった。つくんだけど、それがバズったって話は聞いたことがない。アーティストのプレイリストって、もっと広がりがあるんですよ。だから、後藤くんもSpotifyプレイリスト作り始めたんだと思うんだけど。それこそ日本の国民性の話になっちゃったりするから、その話はあんまりしたくないんだけど。ただ少なくとも、プラットフォーム側にはその可能性があるってこと。天国のようだった90年代のタワーレコードの1フロアの広がりほど視野は開けてないかもしれない。いまのタワーレコードの店舗に足を踏み入れたときと、いくつかのプレイリストを開いたり、Spotifyのアーティスト画面に行ったときの広がりとを比較すると、少なくとも後者には世界中につながる道が確かにある。世界中のどこにでも瞬時にして行けるっていう実感がある。 ──しかも、それが誰しもの手元にあるわけですもんね。

      田中:CD7万枚を並べたときの世界への入口を見失ってしまったような、あのどうしようもなさ。ABCの順番で探していくしかなくて、しかもアルバム単位でしか聴けない。 田中:ドラえもんのどこでもドアでもいいんだけど。朝仕事に行く前に自分にハッパをかけるBGM用の棚を用意しておくことも出来れば、どうしようもなく落ち込んだときに自分が帰る部屋を作っておくこともできる。CDっていうフォーマットやCD屋さんのような場所では形にできなかったことが、端末ひとつでできて、部屋の色やデザインを変えるように気分を変えることも出来る。あれ、消極的な立場からの言葉だから、そんなに好きじゃないんだけど。音楽を使って自分が変わることで、音楽に対する視点もいくらでも変わるわけで、そのための武器を手に入れたっていう実感は、すごく大きなことな気がしてるんだよね。

      だって、俺が欲しかったのはその中身の音楽なんだもん。レコーディングされた音楽をいつでも聴けるように仕方なくCDを買ったんですよ。だって、CDやヴァイナルを山ほど買い込んで、後生大事に棚に並べてても仕方ないじゃん。したら、それはYouTubeだって、Spotifyだって、ラジオだって何だって構わないと思うの。作家に経済的な還元がしたいなら、朝から晩までずっと聴いてりゃいいんだよ。 田中:日本でSpotifyが一般化したほうがいいと思う一番の理由は、それを活用することが日本で音楽を作る人たちにとってようやく手に入れられた海外進出のチャンスの入口だってこと。そうなると、日本みたいにチケットが売れた分のマージンでお金が入るわけじゃなく、ギグが決まったらその分のギャラが出るはずなのね。

      まあ、もちろん誰もがなかなかそう上手くはいかないわけだけど。勿論これにはいいところと悪いところがあるんだけど。 ──つまり、そのプラスもあれば、マイナスもある、と。 田中:

      ただ、作家がSpotifyと接点を持てば、自分の曲がどの街でどれだけ再生されているかを知ることができる。だから、欧米のアーティストがツアーをブッキングするときは、Spotifyの情報を参考にすることが増えてる。例えば、ロスよりサンフランシスコで再生回数が多ければ、そっちのヴェニューを大きくするし、シカゴですごく聴かれてるけど、DCでは聴かれてなかったら、そこはすっ飛ばしたりとか、そういうことがやれる。再生回数によって、マネジメントをつけたほうがいいのか、全部自分たちでやるのか、その参考にもなるわけ。 田中:たとえば、日本だとタワーレコードの福岡店で何枚売れたかとかって作家には把握できない。レーベルもそこまできちんとレポートしたりとかしてくれないわけですよ。Spotifyはそれをサポートするシステムと用意がある。ROCKの音源はつい最近までは日本のSpotifyでは聴けなかったけど、海外では彼らが海外のレーベルと契約した時点ですぐに聴けるようになった。だから、いま日本のアーティストが海外で活動したいと思ったら、海外向けのプレイリストにプロモーションすることが不可欠になってきた。それはそれでまた厄介な新しいシステムが出来たってことでもあるんだけど、あとは作家側の問題なんです。 ──単純に、海外の人にも曲が聴いてもらえるというだけではなくて、その先の展開をそこでのデータを基に考えることができると。俺、極左だけど右翼だからさ、日本人の作家が海外で何かしらシェアされて欲しいとずっと思ってきたから、ようやくそれが可能になる時代が来たと思ってるんですよ。 田中:Spotifyが音楽業界全体の覇権を握りつつあることで作品の内容そのものが変っていくと思う。作品の内容が変わると、リスナーと作品との関係性、リスナーと作家との関係性がまた新しくなる。Life』って、アルバムじゃなくて、プレイリストっていう打ち出しだったでしょ。最初はまたドレイクが調子こいたこと言ってんなって思ったんだけど、実際その通りの作品だったんですよ。ただその発想自体は部分的には対処療法的でもあるんだけど。つまり、多くの人がSpotifyのプレイリストを経由して音楽を聴くようになった状況に対しての彼なりの戦略だったと思うんだよね。

      勿論、ドレイク自体、そういう時代の寵児ではあるんだけど、だからこその新たな一手っていうか。 田中:あのアルバムって作品がいくつかのディメンションに分かれててバラバラなんですよ。Life』と『DAMN.』は同じ土俵で評価することができないんです。 田中:ひとつはいま全盛のアトランタ産のトラップ。ドレイクは数年前にフューチャーと作ったWネームのアルバムでもう一通りのことはやってるから、もはや今やる必要はないはずなんだけど、今年年明けにミーゴスの『CULTURE』が大ヒットしたせいで、ちょっとおかしなことになっちゃったじゃない。 田中:あれ、言ったら、別に新しくないじゃん。3人の得意な3連のフロウを取り入れたほかのラッパーが売れまくったわりには。だからこそ、『CULTURE』って決して新しくはないんだけど、自分たちが何年もかけて蒔いてきた種をきっちり刈り取るためのレコードだったと思うんですよ。そのおかげで、トラップの進化がいくつかの歴史がパラレルに進むようになった。いま出すなら一通りのサウスのラッパーを客演を集めてトラップをやった曲は外せないっていう商才が働いたんだと思う。ここに来て、まだ得意の元カノへの未練タラタラ路線の曲をやるわけ。そういう三面記事的な好奇心を満たすキャラとしての曲もある。Cheung|hypebeast ──そうやって、いくつかのディメンションを作っていると。 田中:で、それぞれがバックラッシュも含めて、オンライン上のミームになったり、話題になったりするようなネタの宝庫みたいなレコードなんですよ。あらかじめヴァイラルを意識した作品作りなんだよね。

      だからこそ、それでドレイクを批判する声も上がったりする、と。 田中:でも、新しいしさ、そんなことやれる人、ほかにいないしさ。実際、ドレイクって、いままでとんでもない傑作は一枚も作ってないんですよ。しかも、そんな風にいくつかのディメンションに別れた収録曲が22もあると、それぞれの方向性でSpotifyのいろんな種類のプレイリストに振り分けられるわけ。アメリカでは弱くても、イギリスのグライムを集めたプレイリストには入るとか、そういう戦略性もある。 ──最初におっしゃったように、器が何になるかで、作品の内容も変わったと。だからいまのラップ全般が本当に面白いのは、音楽的な部分は勿論なんだけど、と同時に、音楽産業の変化に対して泣き言を言うんじゃなくて、誰もが新たなアイデアを提示することで自分から新たなゲームの規則を作ったり、それに則した作品を生み出してくることだとも思っているんですよ。しかも世界中のヘッズやティーンネイジャーがそれやってるわけ。そりゃ、これだけ盛り上がるわな、アジア含め世界中から日本が孤立するわけだわっていう。 音楽を作るのにアルバム作って、売るためにツアーをするっていうシステムに
      縛られる必要なんてないんじゃないか ──つまり、いまの日本のポップ産業の仕組みとはまったく違う仕組みが国外では確立されてる、と。 田中:そうなると、おのずと作品性も変わっていく。Life』を作ったことで、今度は伝統的なアルバムも作りやすくなったり。アート自体の可能性が広がって、しかも作家のクリエイティビティが担保されるようになった。Thief』みたいな、その時々の状況に翻弄されることでの失敗例も回避されることになっていくと思う。つまり、iTunes全盛期で、誰もがアルバムをフィジカルCDで買うんじゃなくって、曲単位で買うようになった時代の産物なんですよ。だから、誰もアルバム1枚通して聴いてくれないなら、曲をたくさん入れときゃいいやっていう判断が働いて、散漫になったアルバムでもある。うか、どちらの可能性もあるっていうことがむしろ喜ばしいっていうか。本人がどれだけ意識的かはわかんないけど、それっていい意味で完全にこれまでの神話を破壊してるわけですよ。 田中:アルバムっていう単位は最高のアート作品のタブローではあるんだけど、誰もがそれを作らなくてもいいわけでしょ。シングルしか作らない作家がいてもいいはずじゃん。クリエイティビティの問題とは別の話なんですよ。っていう考え方が普通に出てこないのはむしろおかしな話でさ。作家の創造性を担保して、音楽業界の構造を変えて、受け手との関係性を変え得る可能性を最初に見せた。ライブハウスはバンドを食いものにするし、とりあえずフェスに出る資格にエントリーするためには同じ会社の雑誌に広告を出さないといけないとかってレーベルやバンドが頭悩ましてたり。その手の話も別に法規制されてるわけでもないし、抜け道だっていくらでもあるはずなんだけど、誰もがそのシステムを受け入れちゃってる。ただもちろんSpotifyの楽曲はすべてライセンスを受けたもので、Spotify側は権利保持者に支払いをしているから正当なものだし、それはそれでポップ音楽の新しい供給と需要の形なのかもしれない。今、いろんなCD量販店で大きめの面陳取って売り出されてたりするんだけど。 田中:それ以外にもSpotifyっていうプラットフォームに誰もが最適化しようとしすぎるあまり、Spotify向けの音楽トレンドが生まれてたり。そもそもの形式がしっかりしてるから、バッタものが作りやすいんだと思うな。その手のネガティブなことは今後もいくらでも起こっていくと思う。その度に批評家はそれを指摘してけばいいし、そこに対する反発として、必ず優れた楽曲や作品、スタイルが生まれてくる。歴史っていうのはいつも螺旋状に進むものだからさ。特集期間中、FUZEがピックアップして定期的に再投稿していきます。
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      アニメ「サクラクエスト」七瀬彩夏らキャスト5人の仲良しトーク!

      2クール作品ということで、今回は7月から始まる第2クールに向け、メインキャストを務める七瀬彩夏、上田麗奈、安済知佳、田中ちえ美、小松未可子にインタビュー。変わっていたり、1クールで5人の仲がすごく深まった感じがあります。 安済:私は、みんなのピースがはまっていく感じというか、最初はバラけたところから来たみんなが1クール終わるころには少しずつ自分の役割や立ち位置を確立していった感じが、アフレコをしていた時も作品を見ている時も楽しかったなと。 また、それに伴って町おこしの問題や、やりたいことが決まったり変わっていったりした、そのリンク具合もすごく楽しいなと思いました。

      上田:皆さんがおっしゃったように、1クール目での5人は一人一人が集結していってお互いのことを知っていき、町おこしのために町のことを勉強したりしました。

      小松:自分なりにアドリブを加えていったもんね。

      だってせりふもないのに、走り方とかを萌ちゃんにすごく寄せてたから。 (※真希はクライマックスで萌のスタントを担当。7話からになっちゃうんですけど、やっぱり“ケツメガネ”かな~(笑)。 (※エキストラで集められた子どもたちが、早苗を“ケツメガネ”と評し騒ぎ立てたシーン) 小松:あれ以来みんながケツメガネって呼んでくるから。 田中:ケツコールはみんなでやったので、楽しかったです(笑)。 小松:あんなに早苗がいじられて、たじたじになることってない。 田中:ここで初めて出てきた早苗の表情って感じで。呼んだりと、他人をいじることが多かったんですけど、新たな弱みを握られたなと(笑)。 安済:あと、ケツメガネ枠っていう新たなポジションが付いた感じです。 上田:しおりとしては何と言っても、8話で登場したしおりのお姉ちゃんや熊さん、あと家族ですよね。

      (※熊さんこと熊野克己が経営するフランス料理店で、メニューからエスカルゴ料理を探すしおりの祖父と祖母の会話) 小松:癒やされる会話だよね。

      田中:あんな家庭だったらしおりみたいな子が育つわ~って感じがする。 安済:あとは8話だと、冒頭の格好で分かった各々の農作業へのイメージの違い(笑)。 (※しおりの畑の手伝いに来た4人が、それぞれ個性的な服装で登場) 小松:あれはひどかった!でも、それぞれのキャラがよく出てたよね。

      っていう気概を感じさせる、肌を見せない格好でした。 小松:通販サイトとかでポチったんだと思う(笑)。 上田:牧場にいるみたいな普通の格好だったね。

      七瀬:そんなところも由乃の普通な面が出ているのかもしれない(笑)。 小松:それが今や自分からぶっこんでくるぐらいの成長を遂げて。(毎週月曜夜11:59-0:54、日本テレビ系)が大好きで、必ず見ていますね。


      田中:でも常にテレビはついているので、その時にやっている番組がニュースならニュースを見るって感じで。 上田:私は基本的に、テレビはつけてもBGMにしてしまう派で。Vチェックと自分の作品ぐらいしか見ていなかったんですけど、最近は見るようにしていて。椅子を選んだ人は出世が大事で、ほうきを選んだ人はお金が大事だって(笑)。また、5人もさらに一致団結して、1クール目での失敗からも学びながら一緒に前に進んでいきます。一体どんな展開が待っているのか私も楽しみにしながら、最後まで精いっぱい頑張りたいです。 4人:(拍手) 安済:国王からのお言葉でした(笑)。
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考察。「田中一」とは何か?

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  • ちささん: RT @papiko0615: “昴”であきら“聖”でこうき“彪”でひょうが“樹”でじゅり“彗”ですばる…名前一文字で「田中」という聞き慣れた名字をガラリと息子の名前をブランド名に変えてしまう樹パパママに3000ズドンあげたい… - 1 日と 18 時間 28 分 25 秒前

    「田中一」に関するブログ
  • まずは、田中一
    田中一村<白い花>
    田中一村 <秋晴>

    http://blog.goo.ne.jp/birdeye77/e/f6cee9eb5bae5591a12bc5f91dd984e1


  • ここも新型ATOS課されていました...。
    田中一永氏違和感あるけどイケボ←
    途中切りになっちゃったけど発車メロディー「陽だまり」です。

    http://d.hatena.ne.jp/imaginebreaker904/20170626/1498459917


  • 彼には無限の可能性があるので、本人がリリーフを希望しているのでないならば、まずは先発というのが本来だと思います。
    チーム事情として左のリリーバーが田中一人という状況ですと難しいかもしれませんが…なんだかとりとめなくなってしまいましたが、本日は以上とさせていただきます。

    http://ameblo.jp/bays9/entry-12285568180.html


  • テロ等準備罪の新設は、国際標準レベルに遅ればせながら近づこうとしているだけなのに、なぜ日本では人権侵害や言論弾圧だという批判が大手メディアから噴出するのだろうか…。
    (政治部 田中一世)

    http://similar4878.cocolog-nifty.com/blog/2017/06/post-e92c.html


  • w/田中一世、菅原ユウキ、大月健三、喉、竹村ヒカル
    時間巻いてたから私の前に田中一世くんがしゃべってくれた
    ウケてたようだったw

    http://sayuringo.at.webry.info/201704/article_1.html


  • 「田中一」に関する教えてGoo!
  • 【政治家】田中角栄のように一直線にドカドカ、ズンズン、国内政治、経済を無視して我思うに突き進んでいくような独裁政治家を今の日本人は求めていますか?



    第2の田中角栄の登場を望んでいるのかお聞かせください。
    ピーナッツを受け取る様な、
    角栄は要りません。

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